カサンドラな私の熟年離婚

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1,000円札を忍ばせる

先日の記事に1,000円札を忍ばせるようになったきっかけの出来事があると書いたのですが、今日はその出来事をちょっと。

 

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長男のコウが2歳くらいの頃の出来事です。

 

コウは小児喘息でそのころ何度か入院したりするほどでした。

 

で、近所に喘息にちゃんと対応してもらえる小児科や内科がなくて電車で4つくらい先の小児科に通っていました。

 

2歳の子の足だと駅から小児科まで20分ほどかかりますが、コウは良く歩いていました。(大人だと10分弱)

予防薬や予防の吸入薬をもらうため少なくとも月に1回は行っていました。

 

具合が悪い時は家からタクシーで行くのですが片道2,000円ちょっとかかります。

(当時私はペーパードライバー)

 

この出来事の日は喘息発作が出て数日後の大分よくなってきた日でした。

なのでタクシーではなく電車で行くことにしました。

 

家を出た時は小雨でしたが小児科最寄り駅に着いた時には結構な雨になっていました。

 

そこで1メーターになるのでタクシーには申し訳ないけれどタクシーの列に並びました。

タクシーも雨ということで駅前のロータリーにたくさん集まり次々とお客さんを乗せては走って行っていました。

 

私とコウもタクシーに乗り込み「近くて申し訳ないのですが△△そばの○○小児科までお願いします」と言いました。

 

運転手さんは無言で走り始めました。

 

そこで思い出したのが電車に乗るときに切符を買うのに小銭を使ってしまい、あとは1万円札しかないことを。(20年以上前で交通系ICなどない時代です)

 

「すみません、1万円札しか持っていないんですけどいいですか?」

「あん?こんな朝早くに釣銭なんかあるわけないだろ」

 

この時午前11時ごろでした。

そんなに早くなくない?

 

でも小さいお金がなくて申し訳ない気持ちだった私は

「クレジットカードは使えますか?」

「そんなもんつかえるわけないだろ」

 

「どこか途中で両替できそうなところがないですかね?」

「何もないね」

 

そうこうしているうちに小児科の前に着きました。

そしたら運転手さんが

「薬局で両替してもらえばいいじゃないか」と言いました。

 

小児科の10数メートルさきに小児科からの処方箋を受け付けている調剤薬局があります。(しかも進行方向に向かって薬局は右側)

「あ、はい」

 

タクシーは小児科の前を通り過ぎ薬局の前に停まりました。

 

なんだか感じの悪い運転手のタクシーにコウを残したまま行くのはイヤだったので雨の中コウと大荷物(汚したとき用の着替えやら何やらで大きくなる)のバッグを抱え、傘もさせないままに薬局に飛び込み

「1万円札しかなくてタクシー代が払えないので両替してもらえませんか?」

と聞きました。

 

薬局の方は快く「いいですよ」と言って両替してくださいました。

 

タクシー料金を払いそこからコウと荷物を抱え、傘を首あたりで挟むように支えて歩いて小児科の前まで戻りました。

 

やれやれと思ったものの、よく考えたら釣銭を用意するのはタクシーの方ではないのか?と思ってだんだん腹が立ってきました。

 

タクシーが薬局に両替を頼みに行けばいいじゃないですか?

 

銀行だって開いているような時間。

タクシーの都合で釣銭がなかっただけでしょ?

 

きっと駅前で客待ちして並んだのに1メーターの客に当たって腹が立っていたんでしょう。

でもすぐに駅まで戻れるじゃないですかねえ?

 

帰りに小児科が呼んでくれたタクシーは駅まで1メーターでしたが小児科の玄関まで傘をさして迎えに来てくれて降りるときも自分が先に降りて傘をさしかけてくれました。

 

運転手さんによってこんなに違う。ありがたい。

 

この出来事があってから常に1,000円札はバッグの中などに忍ばせておくことにしました。

 

先日もスマホケースに入れていた1,000円札のおかげで助かりましたしね。

 

キャッシュレスの時代になり益々現金を少し持っておくことがいざという時に役立つと思っています。

 

そういえばもうすぐ新札に変わりますね。

1,000円札も入れ替えかな?