今夜はクリスマスイブです。
私は昔キリスト教系の幼稚園や保育園に勤めていたので、クリスマスはとても大きな行事でした。
ご存知の方も多いと思いますが、クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝う日です。
幼稚園や保育園ではイエス様の降誕劇(ページェント)をしてお祝いしていました。
降誕劇というのはこうです。
皇帝アウグストが人口調査のために人々にみな自分の生まれた町に行って登録をするようにとの勅令を出しました。
聖霊によって身ごもったマリアとそのいいなづけであったヨセフもユダヤのベツレヘムへと向かいます。
旅の人でどこの宿屋もいっぱいで泊まるところがなかったマリアとヨセフは馬小屋でよければといって泊めてもらいました。
月が満ちたマリアは馬小屋でイエスを産み、飼い葉おけに寝かせます。
その土地では羊飼いたちが野宿をして羊たちの番をしていました。
そこへ天使があらわれて救い主の誕生を知らせます。
羊飼いは当時とても低い身分でした。
その最も低いといわれる羊飼いのところに一番に知らせが届いたのです。
羊飼いたちは救い主の誕生を祝うために馬小屋に向かいます。
東方では王(キリスト)の誕生を予言していた三人の博士にその場所へ導く星が現れます。
博士たちはそれぞれ黄金、乳香、没薬(もつやく)の贈りものをもって星を頼りにイエスの元を訪ねます。
「神はそのひとり子を賜ったほどにこの世を愛してくださった」
そしてみんなで『もろびとこぞりて』を合唱します。
毎年園児の人数などにあわせて少し台本を作り替えて、衣装や小物をそろえてこのクリスマスの祝会での生誕劇を行っていました。
懐かしいです。
この博士を導く星が、クリスマスツリーのてっぺんに飾られている星ですね。
私の記憶ちがいでニュアンスの違うところがあったらすみません。
クリスマスはこの生誕を祝う日であって、イエス様の誕生日というわけではありません。
今は特に日本ではこの趣旨とは違うクリスマスとなっていますが、こういう事も少し頭の片隅においてこの聖なる夜を過ごしてみても良いかもしれませんね。
でも私もきらびやかなイルミネーションに彩られ、家族も恋人たちも特別な気持ちでそれぞれに過ごす今のクリスマス、そして毎年流れる様々なクリスマスソングもサンタクロースも大好きです。
どうぞ良いクリスマスをお過ごしください。