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前回の続きです。
前回の記事はこちら。
私のうちは父が早くに亡くなったので、母と一人っ子の私の二人暮らしでした。
だから普通の家庭というものに憧れていました。
でも、それまでの私は好意を持った男性には嫌われたくないためによそ行きの自分で過ごすためヘトヘトになるし、向こうからグイグイ来る人には
「君は〇〇だよね~」
なんて褒めてもらっても
(私そんな人じゃないのに…。全然見てくれてない。)
って思ってしまってお付き合いをしても長続きしませんでした。
また年齢的に周囲が心配してお見合いも何度かしましたが、お見合いって数回会っただけで結婚を前提としてお付き合いをするかどうか決めなくてはいけないので、どうしても相手をシビアな目で見てしまいます。
ただの知り合いなら『良い人』なのかもしれないけれど、結婚するとなると
(う~ん)
って思う人ばかりで、私はお見合い向いてないと思っていました。
だから母が心配して次々とお見合いの話を持ってきても良い顔をしません。
そんな中ウシ夫からちょくちょく電話がかかってきます。
当時は携帯電話はありましたが、まだまだ持っている人は少数派で私は持っていませんでしたので、当然ウシ夫からの電話は家の電話にかかってくるのです。
毎回取り次ぐ母は
「最近あのウシ夫さんとかいう人からの電話多いよね?どういう人?」
と聞いてきました。
大勢で遊びに行く仲間ということは知っていた母ですが、それだけ?と思い始めたようでした。
娘に早く結婚して欲しい母には変な期待をさせてはいけないと、集まる頻度が増えてるだけと説明していました。
ウシ夫の方も電話を取り次いでくれる母が、以前より怪げんそうな声で話すようになったことに気づいていたようでした。
続きます。