私が困っているというメールをしてからカンカンに怒っていたウシ夫でしたが、私の作った朝食や夕食は普通に食べ、そのうちにだんだん落ち着いてきました。
この記事からの続きです。
中古車を見に行く
メールから時間が経って少し落ち着き、普段通りの生活に戻りました。
それから1か月以上たったころ、なにやら考えたようでこう言いました。
「中古の軽自動車でも見にいくか?」
たしかに中古の軽でも何でもあと1台車があれば助かるのは事実です。
ですが早期退職して転職し、これまでの半分以下の収入しかなく、家と車のローンもあり毎月赤字のわが家で、軽とはいえあと1台車を持つのは結構な出費です。
自動車自体は安く買えても、税金やガソリン代、なにより自動車保険が結構な負担になります。
それなら母の通院にタクシーを使う方がまだ安いでしょう。
その他の用事はこれまでの様に公共交通機関か自転車などを利用すればいいし。
でもせっかくそう言ってるのを最初から「無理」というのも気を悪くさせるだろうからとりあえず「そうね、1回見にいってみようか」と答えました。
心の中では本当に無理だろうか、なんとかそのお金捻出できないものかな、という気持ちも正直ありましたしね。
車がなくて困ったこと 息子の発熱
それまでの間にこんな出来事もありました。
大学近くの部屋を引き払って自宅でリモート授業を受けていた息子が発熱しました。
その少し前に友達と遊びに出かけていました。
コロナかもしれないと市の発熱ダイヤルに電話しました。
すぐに繋がった訳ではなかったけれど何とか数回で繋がりました。
検査が出来る医療機関をいくつか教えてもらいましたが、歩いていけそうな病院は全部その曜日は午後休診。
検査は昼休みとか夕方の遅い時間に実施してるのでダメでした。
で、電車で2駅程度の病院ならその日に受けられそうでしたが、時間指定で17時15分きっかりに来てくださいとのこと。
早めに来るのはダメだし、遅れるのもダメと。
電話をかけたのはお昼少し前で、その時の息子の体温は37度台半ばくらい。
電車やバスにはコロナの可能性があって乗れないので自転車で行けそうか聞くとなんとか行けそうと言っていました。
ところが17時近くになると熱は40度近くまで上がっていて自転車には乗れないと言います。
車はウシ夫が乗って行っているし、タクシーしか方法がない。
タクシー会社に電話して熱があるけど乗せてもらえるかと聞くと、たいていはすぐダメとは言わず、ちょっと間をおいて「近くに配車できる車がありません」「今連絡が付く車がなく大分遅くなる」などと理由をつけて断られました。
だんだん予約の時間が近づいてきます。
焦りながらタクシー会社の電話番号を次々調べてかけて行きました。
するとあるタクシー会社が熱があると言っているのに何事もないかのように「すぐにお手配いたします」と言ってくれました。
「熱があるけど良いんですか?」
と念押ししてしまいました。(^▽^;)
そのタクシーのおかげで息子を病院まで時間通りに連れて行くことが出来ました。
フラフラの息子を検査の部屋に連れて行きPCR検査を受けました。
結果は翌日とのことでしたが、ドクターが言うにはコロナではないと思うと。
医師のカンなのでしょうか?
そして解熱剤を処方してもらい、今度は流しのタクシーを停めて「熱があるけどコロナの可能性は低いと言われました。乗せてもらえませんか?」と聞くと行先を聞かれ、距離的に近いこともあり何とか乗せてもらえて帰ることが出来ました。
翌日も高い熱の息子。
追加で解熱剤をもらいたいと電話をすると、ドクターから「検査の結果はまだ出ていないけれど髄膜炎の可能性があると思うから大学病院に紹介状を書きます」とのこと。
自転車で私が病院に紹介状を取りに行き、今度は息子を大学病院まで連れて行かなくてはなりませんが、前日に快く引き受けてくれたタクシー会社が今度もすぐに来てくれました。
本当にこのタクシー会社がなかったら車の使えない私たちはどうなっていたことでしょう。
この時ばかりは車が自由に使えないことを心から困ったと思いました。
ウシ夫にも伝えましたが、家から1時間ほどの職場に乗って行っているのを仕事中に戻してもらう事も実際難しかったので仕方のないことでした。
息子は結局コロナではなくドクターの見立て通り髄膜炎でしばらく入院することになりました。
続きます。⇓
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