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前回は妊娠中の妻に思いやりが感じられないモラ夫の話でしたが、今回はそれとは対照的に妊娠中のママを精一杯気遣ってくれる息子コウの話です。
初めての方はよかったらこちらからご覧ください。
⇒ https://hoshico2525.com/entry/self-introduction
前回の話はこちら⇓
親バカの息子自慢
二人目の赤ちゃんの妊娠が判った時、息子のコウは3歳になったばかりだったと思います。
コウは明るくて人懐っこい子で誰からも可愛がられ、お喋りも上手で完全に親バカですが結構頭の回転の速い子だと思っていました。
横道に逸れますが、我が家にはコウが生まれたころMacのパフォーマというパソコンがありました。
ウシ夫が知り合いからお下がりで譲って貰ったものです。
ウシ夫はいつもそれでゲームをしていました。
そしてコウはいつもそれを見ていました。
そうしているうちにコウは1歳半くらいの頃には自分でパソコンを立ち上げ、マウスを動かすようになりました。
マウスの動きとポインターが連動していることをちゃんと理解しているようでした。
当時は会社勤めのおじさん達でマウスが上手く使えない人の話も笑い話で聞いたりする時代。
お下がりなので子供向けのソフトもいくつか入っていました。
結構面白そうだったので私がそれをコウにやって見せました。
顔や体のパーツを集めてキャラクターを作り出すものや、クリックすると楽器の音が出て最後にその時選んだものが続けて演奏として流れるとか、アルファベットやひらがな・数字をクリックすると日本語・英語・スペイン語で音がでるとか。
コウはすぐに覚えてちゃんとマウスでデスクトップ上のアイコンをポインターで合わせ、教えたダブルクリックで開きます。
そしてゲームをやります。
Macのマウスがウインドウズのと違ってワンボタンでコウの小さな手でも右クリックにならないから可能だったと思います。
そんな小さい子をパソコンで遊ばせるなんてっていう気持ちもないではなかったですが、コウはそのおかげ?で文字や数字を覚えたし、キーボードにかかれたカタカナと画面上のひらがなが同じだと気付きカタカナの読みも覚えました。
あれ?逆だったかな?
雑誌に載りました
その様子は当時私が読んでいた『パソコン主婦の友』という雑誌が我が家に取材に来て記事になりました(笑)。
2歳の子がパソコンを立ち上げマウスを上手につかいゲームをするって。(;^ω^)
取材の目的は私が買ったばかりのウインドウズのノートパソコンで市販の本を使って勉強して、エクセルで家計簿を作ったり、ワードでホームビデオのテープのラベルなどを手作りしてるという主婦のパソコン利用の実例ページみたいなのだったんだけど。w
今では普通に誰でもやっているようなことですが、当時はまだまだ少数派だったのだと思います。
その横でコウがパソコンを使い始めたのでこれも載せていいですか?って。
そんなことが影響したのかコウはずっとパソコンやゲーム好きで、大学は理工学部に進み、今はIT系の会社に就職してシステムエンジニアをやっています。
前置きが長くなりました。
妊娠中のママを気遣う3歳
その3歳のコウに私はお腹に赤ちゃんがいてしかもお腹が張りやすいことを説明しました。
コウを抱っこするとお腹の赤ちゃんが苦しくなったりもしかしたら死んでしまうこともあるかもしれないから、しばらくの間はコウがママに抱っこしてもらいたいと思っても抱っこが出来ない時があるかもしれないと。
そうは言ってもまだ3歳。
それまでもお出かけして疲れたり眠くなると
「抱っこ」
と言っていたわけです。
ある程度の抱っこは仕方ないと思っていました。
ところがコウはその後本当に一度も
「抱っこ」
と言いませんでした。
生まれるまではもちろん、赤ちゃんが生まれてからもママは赤ちゃんを抱っこだからと私に抱っこをせがむことはありませんでした。
その代わりにパパやおばあちゃんなどには「抱っこ」と言って抱かれていましたけど。
これは本当に信じられないような我慢強さだし、それ以外にも以前にも書きましたが食器洗いや洗濯物を干すなど手伝ってくれました。
その記事はこちら⇓
まあ、やり直しになるので逆に大変だったりもしましたけど、そういう気持ちがとても嬉しくて救われていました。
そして今でもこの時のことを思い出すと、小さい子にそんな我慢と気を遣わせてしまったことを申し訳なく思い胸がいっぱいになって泣きそうになります。
このコウのおかげで私は精神の安定を保てて妊娠中を過ごせたのかも知れませんね。
思うこと
この後も、コウは何でも自分でできる子で手のかからないいわゆる『いい子』で成長しましたので、本当は随分と我慢をさせて辛い思いをさせたりしているのでははないかと心配になり、もっと思っていることを吐き出して欲しいとか、たまには反抗的なことを言ったり態度で出してくれた方がいいのでは?と思ったりしましたが、何かの折に聞いた時も
「いや、そんなこと思ってないよー」
と言ってましたし、今も穏やかで優しい子なので、きっとそれは天性のものなのかも知れません。
それも私への気遣いなら申し訳ないけど。
この子が幸せになってくれることを心から願います。
が、…。
私のせいで結婚に対するイメージは良くないようで...。(^^;