先日パート先のショップに小学校の高学年と思われる女の子が3人で買い物にやって来ました。
そしてレジをしている私の所に選んだ商品を持ってこう言ってきました。
「3人で買うのでお釣りを3人で分けられるようにしてもらいたいです。」
なるほど。
では本来両替はしないけど、なるべく小銭でお釣りを渡してあげようと思いました。
で、購入金額は100円商品9個で990円。
ところが女の子たちはお金のトレーに1000円札1枚、500円玉1個、あとは数えていないけれど100円玉数枚、50円玉あり、10円玉数枚(数十枚?)5円玉あり、1円玉複数枚あり、をジャラっと乗せてきたのです。
おそらくそれぞれがお財布から全部なのかこれくらいと思う金額かを出した感じ?
総額2000円くらいだったのではないでしょうか。
でもそのうちの1000円札1枚で足ります。
1000円札が消えるのが一番いいと思い、
「1000円を預かりますね」
と1000円札を抜き取り、10円お釣りを渡しました。
女の子たちはなんとなく納得いかない表情。
う~ん。
「ではこの500円玉を100円に交換しましょうか?」
と言うと、一人の子が
「500円はそのままで大丈夫です」
と言って購入した商品の入ったカゴと小銭を持って3人でサッカー台に移動しました。
そこでかなり長いこと3人で何やら計算したり喋ったりしていました。
そして再びレジにやってきて
「お金が合わないので、買った商品を返すので一度さっきの1000円を返してもらえませんか?」
と言ってきました。
そして返した商品ををもう一度そのまま買うと言います。
会計をやり直して欲しいということでしょう。
こちらは1000円札をもらって10円玉1個返しただけなのでお釣りを間違えていることはないです。
なのでもう一度やり直しをしても同じことです。
それに返品、返金する場合は別のスタッフとの2重チェックになっています。
通常はお客様に返金した後、店舗控用の返金レシートと商品が残るので後ほどレジ交代のタイミングなどに別のスタッフにチェックしてもらい、返品作業が終了します。
でも返品してまたそのままその商品を買うとなると、商品が残らないのでいったん別スタッフにレジに来てもらってその場で2回返品チェックをしないといけなくなり手間や時間がかかります。
なのでそうすると時間がかかることや、もう一度やっても金額は変わらないと思うということを伝えました。
でも、女の子たちが言うには今度は出したお金の中から1000円だけ機械に入れるのではなく、全部をレジの機械に入れて欲しいというのです。
そうすれば合うと思いますと。 ほお。
レジは自動釣銭機になっているのでお金を投入すると私が数えたりせずともジャラっとお釣りが出てきます。
それが間違う事はこれまで一度もありません。
必要金額より多く入れてもそのまま多い分が出て来るだけです。
お釣りの小銭の数が少なくなるように必要金額より多く出される方はたくさんいらっしゃいますが、たまに勘違いしてこれは・・・?と思う金額を出して来られる方もいらっしゃいます。
そんな時は指摘せずそのまま入れて出てきたお釣りを渡しています。
例えば550円買い物をした場合に、1050円出せば500円玉1個のお釣りになりますよね。
でも50円玉がなくて1100円出しても、550円なのでそれはOKなんです。
1000円出してお釣りが450円よりも枚数が少ないですからね。
でもそれと同じ感覚なのかな?と思うのですがたとえば950円買い物して1050円出せば100円玉1個のお釣りになるのでいいのですが、50円玉がないから多分100円でと思って1100円出される方がいらっしゃいます。
そうするとお釣りは150円になり、100円玉は1度機械に入って出て来るだけです。
それと同じで女の子たちのお金も多く入れてもいいのですが、でもそれでお金の計算が合うようにはなりません。
お金が合わないのは誰かが自分が出した金額を間違えているか、それぞれが出した金額からみんなが均等に払って多い分もしくは足りない分をどう計算すれば合うのかの計算方法が分からないからだと思います。
一人が330円払うように出した金額から計算すればいいだけなんですけどね。
なのでレジをやり直すよりもその計算方法に助言?をする方が良いんじゃないかと思いました。(別にしなくてもいんだけど)
まあ、やり直せば納得できるなら少ないスタッフで回しているけれどもう一人呼んで対応するしかないかもと思いましたが、とりあえずお金を全部入れても変わらないことを説明しました。
すると3人で顔を見合わせてモジモジしてましたが
「もう一度計算してみよ?」
といってまた台の方へ移動して行きました。
チラチラ様子を見ていましたが、結構長い時間かけて何やら話したり計算していました。
そして
「ああ、合うやん!」
といって帰って行きました。w
横目でその子たちを見ながら、色々考えて店員に交渉したりもして最終的に正解にたどり着いていた様子をちょっと楽しませてもらいました。
結局助言はしていません。
子どもって面白いですね。
いろいろ経験して成長して行って欲しいです。