カサンドラな私の熟年離婚

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【海のはじまり】最終話「夏くんへ」を見て。感想(ネタバレあり)

月9ドラマ、【海のはじまり】を観ていました。

昨日はその最終回でした。

 

とはいえ、仕事から帰宅するのが大体21:15頃なのでいつも途中から観るんです。

しかも食事の支度をして食べながらなので、テレビがついていても見逃したシーンもあると思います。

Tverで冒頭部分を観ていましたが、観ないままに次の週になってしまったこともありました。

 

でも最終話はしっかりTverでも観ました。

 

まだこれから観る方にはネタバレがありますし、観てない方にはチンプンカンプンの内容になるかと思いますがご了承くださいね。

 

このドラマ、本当に美しくて登場人物みんなが優しすぎるだろってくらい優しい。

 

胸に突き刺さるようなセリフもたくさんあり、涙しながら観ることも多かったです。

 

時に主人公のに対して傷つけるような厳しい言葉が浴びせられることもあったけど、それを言った人を悪くは思えない、その人の立場からの優しさだから。

それもまた辛い感じでした。

 

そして誰の選択も間違ってはいないと思う。

 

みんなが幸せに向かって歩み出す、そんな本当に美しい終わり方だったと思います。

 

でも、私は心が狭いのかずっと心の奥にはひっかかった思いがありました。

 

水季にだまってを産んだことを間違いとは思いません。

でも内緒にして一人で産んだのなら、たとえ自分の命があとわずかだと知ったとしても最後まで夏には知らせないようにと私なら考えると思います。

 

まあ、実際その立場になったらどう考えるのかは分かりませんけど。

残される子どもの事を思ったら父親にゆだねたいと思うのかも。

 

でも、この最終話の「夏くんへ」という手紙では、水季は最初から夏が自分の亡きあと海を引き取って育てることを予想していたと思う内容でしたよね。

 

違うパターンの手紙があったのか、海を引き取って育てることになった場合にのみ渡してくれと言われていたのかは知りませんが。

 

男の人って昔付き合っていた女性が亡くなって、その人の子どもが自分の子だと初めて知って、しかももう小学生にもなっている子どもに対して父親としての愛情をすぐに抱けるものなのでしょうか?

 

例え夫婦間で生まれた子どもでも、10か月お腹で育てた母親と違って生まれたすぐの子に父親としての愛情を感じられないみたいな話も聞くことがありますよね。

 

このドラマのように簡単には(簡単ではないかも知れないけど)いかないのが普通じゃないかと思うんです。

こうなるまでにはもっともっとたくさんの時間が必要なのでは?って。

 

実際、水季の方は海の父親としてずっと夏のことを想いながら過ごしてきたかも知れませんが(津野とのことはおいておいて)夏の方はもう終わったものとして弥生との新しい恋をしていたわけで、このことがなければ二人は結婚していたかも知れませんよね。

 

お互いに納得して別れたのでしょうが、水季の選択がこの二人やその他多くの人に影響を与えたことには変わりありませんよね。

 

まあ、そのきっかけ?が産婦人科での弥生のメッセージというところも因縁ではあるのでしょうけどね。

 

水季がちゃんと夏に打ち明けて海を産んだら最終回の冒頭のような3人になっていたかもしれないし・・・とか言ってもタラレバはいつも後から考えても仕方のないこと。

 

でもホント、「夏くんへ」の手紙のように夏の性格からしてきっと海を引き取り育ててくれると思っていたのだとしたら、ちょっとズルいなと思ってしまったりするわけで。

 

なんか水季ちゃん、都合が良すぎるよって思う気持ちが心の中で燻りました。

誰も悪くない、みんな優しい、そんな風に思えるドラマだったから、私の邪悪な心がみすぼらしく感じましたが、キレイにまとまりすぎって。

 

人生何が起きるか分からないし、その選択の先に何が待っているのか誰も分からない。

だから人生は面白いのかも知れないけれど、必死に生きていくしかないのだと思いました。

 

なんか悪口みたいになってるかもしれないけれど、優しい音楽ともに流れる美しい映像と優しさあふれる人の心に触れてとても好きなドラマでした。

 

ロスになりますね。