前回の娘メイのはしかの体験談の続きになります。
娘のはしか(麻疹)体験談 その1 - カサンドラな私の熟年離婚
ワクチンについて 娘の場合
息子のコウの時に1歳になってすぐにはしかの予防接種(ワクチン)を打つかどうかでトラブったわが家です。
息子のはしか(麻疹)ワクチンのトラブル談 - カサンドラな私の熟年離婚
当然娘メイにも1歳になったらすぐにワクチンを打つつもりでいました。
でも生後9か月にして罹っちゃったわけです。
なのでドクターから「はしかでした」と言われたときに、ビックリしましたがこう言ったのです。
「はしかだったのはビックリですが、軽く済んだようですし罹っちゃったからワクチンも打たなくて済むので返って良かったかも。」
そしたラドクターからはこう言われました。
「赤ちゃんの時に罹ったものは免疫が十分につかない可能性が高いです。ワクチンは予定通り打ってください。今罹ったばかりなので1歳になってすぐじゃなくてもいいです。」
そうか、やっぱりワクチンは打たないといけないのね、と少しだけガッカリしました。
でもちゃんと2回うけさせましたよ。
はしかは罹れば1000人に一人という高い確率で命を落とすと言われています。
また合併症である脳炎になると約15%が死亡し命をとりとめても20~40%の人が重い後遺症が残るそうです。(厚生労働省HPより)
ワクチンでそんな怖いことから守れるなら何よりだと考えました。
SSPE
もう1つ怖いことを聞きました。
はしかにかかるとSSPEという合併症が出ることがあるというのです。
SSPEは亜急性硬化性全脳炎といってはしかにかかってから5年以上経ってから発症します。
中枢神経の病気で、それまで他のお子さんと同じように元気に成長していたのに、発症したら6~9か月で死亡したり寝たきりになってしまったりする恐ろしい病気です。
このことを知ってからなんではしかになんて罹らせてしまったんだろうととても後悔しました。
まぁどうにもできない事ではありましたが。
SSPEに関する講演会などがあった時には聴きに行ったりしました。
「どうか発症しませんように」とはしかのことを思い出すと怖くなっていました。
はしか(麻疹)に0歳で感染した男性は、小学2年生のとき、歩くことも話すこともできなくなりました。
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) May 19, 2023
はしかにかかった数年後に発症することがある、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という難病でした。
都内で3年ぶりに感染者が確認されたはしか。
予防のためにできることは⬇️https://t.co/zg0x0alADC
国立精神・神経医療研究センター 脳神経小児科 竹下絵里医師
「SSPEは、はしかに罹患した5~10年後に発症し、好発年齢は5~14歳ころです。初期には、記憶力の低下、学校の成績低下、落ち着きがなくなる、興奮しやすくなる、無関心になる、場にそぐわない行動をとるなどの精神的な症状で気付かれることが多いです。その後、手足や体がぴくっとする不随意運動が出ることも特徴です。
進行すると、歩行不能になり、口から食事をとることが難しくなります。体温調節の障害、発汗の異常などの自律神経症状も見られるようになります。さらには、意識が消失し、自発的な運動がなくなります。
完治のための治療法は確立していないため、知能低下、意識障害、運動障害などの症状の進行に対する対症療法が中心です。治療やケアにより長期間生存する患者さんもいます」
※NHK首都圏ナビより引用(https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20230519a.html)
記事はこちら⇓
はしか(麻疹)で亜急性硬化性全脳炎(SSPE)に 寝たきりになることも | NHK
この記事にあるようにはしかにかからないようにするにはMRワクチンが有効です。
多くの人がワクチンを打つことによって流行を防ぎ、まだワクチンが受けられない赤ちゃんなどをはしかから社会全体で守ることができます。
幸いメイはSSPEを発症することなく20歳を越えました。感謝です。
感染拡大に備えて
コロナ禍になってから赤ちゃんのMRワクチンの接種率は下がっています。
その上、コロナの制限があけて海外からたくさんの人が入国してくるようになった今、はしかに罹る方が増えてきています。
はしかのワクチンは
2000年4月2日以降に生まれた方は定期接種が2回行われています。
1990年4月2日~2000年4月1日生まれの人は80%が2回接種を受けています。(1回の定期接種に加えて追加接種を受けた人が80%です。)
1990年4月1日以前に生まれた方は1回の定期接種かまたは受けていないので、はしかの感染者が増えれば罹る可能性と、赤ちゃんなどにうつしてしまう可能性があります。
自分にはしかの抗体があるかわからない、または年齢的に受けていない可能性が高い場合には抗体検査を受けて抗体の有無を調べ、MRワクチンを受けることを是非検討していただきたいと思います。
※現在自治体によっては助成金が出て通常より安い自己負担で受けることが出来るところもあります。
※MRワクチン・・・麻しんと風しんの混合ワクチン
厚生労働省のはしかについての記事はこちら⇓