長男のコウが生まれたころ、我が家には車がありませんでしたので赤ちゃん関係の少し大きめなものの買い物は、ウシ夫の休みの日に一緒に行ってもらわないとなかなかできませんでした。
以前のこの記事にも少し書いているように、そのころの東京の地下鉄にはエレベーターのある駅は少なかったからというのもあります。
そういう買い物などの時には付き合ってくれるのですが、それ以外のウシ夫の休日は昼過ぎまで寝て起きたらご飯を食べ、だいたいパチンコか競馬に出かけます。
前日に
「明日はオレ出かけるから」
というので
「何時ごろ?」
と尋ねると
「起きたら行く」
みたいな感じでした。
だから近所の公園などにも出かけられず、ウシ夫の起きるのを待たないといけませんでした。
たまにはどこかにお出かけしたいなと思いましたが、買い物と帰省以外のお出かけは年に1~2度でしょうか。
なので、コウがもう少し大きくなったら私とコウとでどこかにお出かけして、ウシ夫は一人でパチンコでも何でも行けばいいと密かに思っていました。
仲間外れにしてやる的な意地悪な気持ちが湧きあがっていました。
ところがコウが少し大きくなってお喋りもできるようになり、結構話し相手になるようになってくるとウシ夫は時々コウを連れてスーパーやデパートのゲームコーナーに行くようになりました。
ゲーセン大好きでクレーンゲームなどが得意なウシ夫なので、コウにぬいぐるみなどを取ってやって喜ばれたことが嬉しかったようです。
そのうちにもう少し大きくなってコウがそのころ流行りの『ムシキング』や『恐竜キング』というゲームを始めたらウシ夫の方がハマりました。
レアなカードが出たらヤフオクで売るのです。
そのために時間さえあればコウを連れてゲームコーナーに行くようになりました。
私も一緒に行きたいと思いますが、まだ家事が色々あるうちに出かけます。
コウが「ママは?」とか聞くと
「ママはお家でお掃除したりアイロンしたりしないといけないでしょ?だからお留守番」
と言ってたいていは置いていかれました。
普段ウシ夫がコウを連れて歩くときの様子は自分だけさっさと前を歩いて、後ろからコウがチョコチョコついていくような感じなので、もしコウが道路の中ほどに飛び出したとしてもきっと気づかないと思います。
そんな風に子どもの様子に気を配らないウシ夫が子どもを連れていくことに私は不安もありましたし、ウシ夫だけいつも良いとこ取りしてるようで面白くありませんでした。
家族で何かを楽しもうという気持ちはないのかな?とたびたび思いましたが、ウシ夫にとってはこういうことが家族で楽しむことなのかも知れませんね。
よく「俺ほど家族サービスしとるやつはおらん」
とか言っていました。